なぜインフルエンサーは底辺層に優しいの? お金のためだよって話
インフルエンサーが底辺層に優しいのはなんのため?
私は仕事中よくyoutubeやtwitterを見ています。中でも好きなのはビジネス系インフルエンサーたち。細分化したジャンルにはあまりこだわらず、経済・投資・税金・仕事・営業・起業など色んなものを見ています。
この中には例えば、プログラミングを使った稼ぎ方や、せどり、初心者の起業など、直接そうとは言わないまでも「一発逆転系」コンテンツが数多く存在します。
彼らは「今からでも遅くない!」「こうすれば稼げる!」と言って、現状がうまくいっていない人たちに優しく声をかけ励ましているのですが、今日はそんなインフルエンサーたちの話。
題して「インフルエンサーが底辺層に優しいのはお金のため」です。
インフルエンサーは「底辺層のために」なんて絶対思ってない
基本的に、なにかで成功したような人は底辺層のことを「ダメな奴」だと思っています。もっと言うと「人間未満」と思っています。これはもう性格とかの問題ではなく、そもそもそういう層から抜け出したくて、必死で努力した人間が成功者になるという前提があり、さらにその努力は一般人のそれとは次元が違うものになるので、どうやってもこういうひねくれた人間ができてしまうのです。
例えば底辺層が1日2時間でも勉強すれば
「俺よく頑張ったわー」
と考えるのに対し、一流大学の受験生なら、10時間くらいが「頑張った」の基準になります。
これが仕事になると、課題に対する答えや合格基準がどんどん曖昧になってきますから、高みを目指す人なら誇張抜きで、寝るとき以外は仕事のことを考え、なんなら寝ずに努力を重ねます。
そうして、数年の初動期間が終わる頃には、底辺層どころか普通の人間とは天と地ほどの差がついています。当然、そんな上位層は底辺層の彼らとは話が合わなくなるので、付き合うのは同じレベルで話ができる、上位層集団がメインとなり、世間との意識格差はさらに開いていきます。
こんな形で、自分が必死に努力してきたのに、なんの努力もせず、ただ現状に不満を並べるだけの底辺層を、彼らが同じ枠組みにいる人間だと思えるわけがないのです。
底辺層は優秀な養分?
では、どうして彼らは「今からでも逆転できる」「がんばればなんとかなる!」と言って、努力ができない底辺層を励ますコンテンツを投稿し続けるのでしょか?
それは、なんだかんだ言っても、人口におけるボリューム層は、努力ができない人たちだからです。
ここではわかりやすく「底辺層」という言葉を使っていますが、これは決して下位1、2割を指す言葉ではありません。「現状に不満を持っているけれど、それを変える努力ができない人」という風に言い換えると7, 8割くらいの人がここに当たります。
そして、実際に物を買い、消費して、経済を回してくれるのはボリューム層である彼らです。もし世の中が賢い人ばかりだったら余計なものは買わないので、経済は回りません。このような事情から、当然物を売る側の人間は、いかに底辺層に購買意欲を持たせるかを必死で考えます。
結果、頭の悪い人間にもわかるCMを作り、それを収入源とするテレビも頭の悪い人間向けの番組を作ります。このテレビという媒体がyoutubeに変わってもやってることは同じです。
頭のいい上位層が、頭の悪い底辺層に耳心地のいい言葉を繰り返しかけることによって、再生数を伸ばし、広告収入を得る。という構図を作っているにすぎないのです。
底辺層は底辺層だから気づかない
しかし、こんな単純な仕組みにも底辺層は底辺層なので気づくことができません。
ですから
「こうこうこういうやり方で(君たちには絶対無理なレベルの努力を数年間にわたって続けていったら)人生逆転できるよ!」
というインフルエンサーの裏の言葉には気づかず、字面だけを見て
「俺もやれるんだ!!!」
と一瞬燃えて流れ星のようなスピードで燃え尽きていきます。
そして、また同じことを繰り返して広告を再生してくれます。
インフルエンサーは広告収入でウハウハですし、なんなら自社製の情報商材なんかを売って、さらなるブーストをかけることができます。
これがインフルエンサーが底辺層に優しい理由です。
まとめると
インフルエンサーが底辺に対して優しいのはそれが消費のボリューム層であり、彼らがアクセスしてくれることで、収入が増えるから
という話でした。
こんな感じでお金の話、社会の話をよく書いているので、記事が面白いなと思ったら読者登録などしてくれると嬉しいです。