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セミリタイア圏内に入ってきたけど、どうしようか迷い中

世間のブラック企業、ホワイト企業の判断基準が的外れでは?って話

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ブラック企業とはなんぞや

世間ではワタミが、再度ブラック企業として告発されて処分されたとかなんとかで話題になっていました。残業時間を日常的に改ざんしてたとかなんとかで、もうブラックっていうか、犯罪でしょうから大分振り切ってますよね。

ただ、そこまでいかない世間一般でいうブラック企業に関して、ちょっと最近思うところが出てきました。それは、みんなの言うブラック企業と自分の思うブラック企業の基準、なんか違わない? って話です。

 

 

 

世間で言うブラック企業

基本的に世間一般で言うブラック企業のイメージというのは「長時間かつ低賃金の労働」を課す企業。といった感じです。私もこの考え方自体は間違いとはいえないと思います。ただそれは結果としてそういうことになっているだけで、本質的にブラック企業ホワイト企業を判断するところは、そこじゃないよなあと思うのです。


従業員が何時間働こうが企業としては関係ない

そもそもの話、企業と言うのは利益を求める存在です。ですから、極論従業員がどれだけ働こうが利益を上げてくれないなら、給料なんて一銭も払わなくていいはずです。逆に言うと従業員は、どれだけサボっていようと企業に対して利益をもたらすのであれば、その額に応じて青天井に給料をもらう権利があります。

つまり、企業がどれだけ給料を払うかは本来時間ではなく成果で決まるべきという話。

ところがそれだと一部の超有能な人は、業務の自動化プログラムを勝手に走らせて、寝ながらお金を稼げるし、逆に無能な人はどれだけ働いても利益を上げられないので給料はもらえない。

そもそも数字で成果が見える営業職とかならまだしも、事務職やその他多くのサービス業は数字による評価が難しいので、仕方なくみんなが平等に持っている時間と言う概念で、対価を決めているのです。


時給って概念が浸透しすぎでは……?

企業としては、利益を上げられない人間が何時間働こうが邪魔なだけ、というのが正直なところなのですが、日本ではこの仕方なく導入されている「時給」という制度が必要以上に一般化されすぎています。

どんなに無能でも有能でも、同じ時間働けば同じ額が手に入ります。額が変わるにしても昇給(時給30円アップ)とか、ギャグでしょそれって思っちゃいますよね。

こうしてどんな人間でも同じ時間働けば同じだけお金がもらえるという、間違った概念が染みついた結果「長く働いて低賃金」だとブラック企業! というなんとも間抜けな考えが浸透してしまったのではないでしょうか。


ブラック企業の本質は「利益の還元率」と「利益構造」?

では上記の「働く時間は給料に関係ない」という概念を踏まえたうえで、ブラック企業とはどんな企業を指すのか考えてみましょう。ポイントは利益の還元率と、その会社の利益構造です。

例えば、従業員Aさんが
「俺はこの会社に対して毎月1000万円の利益を出している。なのに給料が10万円はおかしい! ブラック企業だ!」
というのは理解できますよね。従業員に対する「利益の還元率」が低い。働きに対して対価が見合わない。という意味のブラック企業です。

 

また、従業員Bさんが
「この会社が売れと命令してくる商材は利益率が低すぎて、いくら売っても儲からない。だからどれだけ売っても給料が低いまま! ブラック企業だ!」
というのも理解できます。これは、会社の利益を出す構造がきちんと整っていないため、従業員がどれだけ仕事で数字を上げても給料につながらないという意味のブラックになります。


ブラック企業判定は、時間じゃなくて成果を根拠にしましょう

さて、今私は2つの例を挙げましたが、このAさんとBさんがともに「労働時間」に言及していないことに気がついたでしょうか?

彼らは成果のみを理由にブラック企業批判をしているのであって、自分の「労働時間」に対しては一切問題にしていません。

本来ブラック企業と言うのは、こういった自分の成果に対する報酬の低さから判断されるべきものなのですが、労働時間=成果とおかしな解釈をしている人たちにより「長時間・低賃金」=「ブラック企業という解釈がなされているのです。

 

確かに時間をかければその分数字は上がりやすくなりますから、「長時間・低賃金」が成果に見合っていないことの評価軸になりやすいことは理解できます。しかし時間と言うのは成果を出すための過程にすぎません。そのため、「自分たちは何時間働いているのに、○○円しかもらえないのはブラック!」という批判は「自分は〇時間も勉強したのにテストで10点しか取れなかった。テストが悪い!」と言っているのと同じです。

 

このことを頭に入れて、今度からブラック企業と言う言葉を見たり聞いたりしたときは「企業の利益還元率が悪いのか」「企業の利益構造が悪いのか」あるいは「時間ばかりかけて成果を出さない従業員が悪いのか」この3つのうちどれに当たるのかを考え、客観的な判断を下せるとよいのではと思います。