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セミリタイア圏内に入ってきたけど、どうしようか迷い中

お金持ちのよくする「ギブアンドテイク」の話~見返りは二の次?~

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お金持ちはみんなギブアンドテイクの「ギブ」をする?

聞いたことのある方も多いと思いますが「お金持ちはギブアンドテイクのギブをしまくる」という噂があります。つまり、自分から相手のためになにかをしてあげることが多い。という意味ですね。

お金持ちに関するまことしやかな噂は数々ありますが、日々お金持ちと触れあっている人や、実際にお金持ちの人でこれを否定する人はいないと思います。

 

私自身はここで言うレベルの「お金持ち」ではまったくありませんが、この話を知る前から、仕事で困っている人には結構積極的に助け船を出してあげるほうでした。

そして、その効果を考えると、お金持ちの人たちが同じことをやっていると言われても「それはそうだろうな」と納得してしまいます。

では、どうして彼らはもらうほうの「テイク」ではなく、与えるほうの「ギブ」を繰り返すのでしょうか。今回はそんな話です。

 

 

 

ギブアンドテイクはなんのため? 一般に言われてる話

一般的には、ギブアンドテイクとは「何かを与えて、その見返りとして何かをもらう」ことを指します。そして、ギブばかりする人は「ギバー」。テイク、つまり見返りばかり求める人は「テイカー」と呼ばれ、イカーはビジネスの世界では一番嫌われます。(○○教えてください。○○してください、とばかり言う人です)

 

このことから

お金持ちの人は、ギブすればするほどテイク(見返り)が返ってくることを知っているから、ギブをする。

 

と解説しているのをよく見かけます。実際その側面は少なからずあるとは思いますが、肌感覚からするとうーん……という感じ。

例えば私は、元同級生の営業マンの子に人を何人か紹介してあげたことがあります。無事契約が決まり、その子にはすごく感謝されましたし、私はそのとき「出世したらステーキおごってね」と言いました。

でもその子が実際に出世するかはわからないですし、ステーキは冗談としても、ほんとに見返りをくれるのかも未知数です。いずれにせよ相当期待値が低いことなので、「見返りのために」と言われても、いやあ……別になあ……と思ってしまうのです。

とはいえ、人を紹介する程度のことなら100回やって、1回でも大きな見返りがあれば、余裕で収支がプラスになるから、という意見もあるのでしょうが、それは継続的なギブをする理由にしてはちょっと弱い気もします。

 

ギブをすると相手の本質が見えてくる。

そんなわけで、ギブアンドテイクについての意味はよくわからいままに、人に対してギブを続けていたところ、ある日「人によって何かをもらった時の反応に違いがある」ということに気づきました。

 

例えば、もし私が誰かに人を紹介してもらったときは、

その場で紹介者にお礼を言って、後日紹介された人と話をし、その話が終わった直後に紹介してくれた人に再度お礼を言う。

 

というところまでがセットです。これは別に何か意味があるとかじゃなく、ごく当然のことで、全世界、全ての人がこのくらいのことはするものと思っていました。

ところが実際は、その場でのお礼はみんな言っても、紹介してあげた人と個別の打ち合わせなどを終えた後に、再度お礼を言える人って意外と少ないんですよね。

考えてみれば、人を紹介してもらった直後というのは、紹介してくれた人は「直接利益をもたらしてくれた人」になります。しかし、紹介してもらった人と話をし、直接の関係を作った後は、もう最初の紹介者はいてもいなくても同じとなり、「間接的に利益をもたらしてくれた人」に変化します。

この「もう自分の利益には関係がないけれど、きっかけを作ってくれた人」にお礼を言うというところに、思考が回る人と回らない人がいるという印象です。

 

一回ギブをすることで、相手のその後の反応を見ることができる

このように一回相手に何かをしてあげると、その後の相手の反応をじっくりと観察することができます。もうこちら側からはなにかを提供し終わっているわけですから、相手は、それに対してお礼をしたり見返りを渡さなくても、得をした状態を維持できます。

その状態でも節目節目できちんとお礼を言ったり、感謝を忘れない人間かを見ているのです。

こういう言い方をすると、「その後の反応を見てるとか性格悪い」と思われるかもしれませんが、なにかされてお礼を言うというのは、当然中の当然のことで、ビジネスマナーとか、そういうレベルのことですらありません。

 

ですが、実際にはこんなこともできない人が本当に信じられないくらいたくさんいます。私もそういう人に出会うまで、お礼も言えない人がいる…なんて思ってもみませんでした。

もちろん「この人はお礼を言うかなあ?」なんて思いながら何かをしているわけではありませんが、結果として

「そういえばあの人、あの件についてあれ以来なんも言ってこないじゃん……。やっぱ仕事で付き合うのはやめとこ……」

と後付けで思ったことは何回もあります。一回ちょっとなにかをしてあげただけで、重大な問題に気づき、その後の損失を防げるのですから、そういう意味で「ギブ」というのは、物凄く効率のいい、信頼度を見る方法なのかもしれません。


お金持ちの人に「ギバー」が多い理由

さて、お金持ちの人に話を戻しますが、当然彼らには毎日たくさんの人がすり寄ってきます。営業マンや仕事仲間。彼らはみんな、「お互いにとっていい話を持ってきた」と言ってくるでしょうが、彼らが本当に信頼に足る人間かどうか見定めるのは大変です。
まさかいちいち調査会社に依頼するなんてこともできません。

 

ですから、とりあえず簡単な「ギブ」をし、相手が最低限付き合える人間かどうかを判断しているのではないでしょうか。もちろんこれを意識的にやっている人は少ないと思います。しかし、その後の対応を見て「あ、この人はやばい」と判断することは、彼らにとってもまったく珍しくないはずです。

 

お金持ちともなると一回の仕事の規模も大きくなり、人を判断することの重要性は私たちの比ではありません。

 

一度ボールを渡して相手がどういう人間か見ることができたり、たまに見返りがあったり。そういう非常に合理的な理由を無意識的に感じ取り、彼らはどんどんギブを繰り返す存在になります。その失敗の予防と、たまに来る成功の積み重ねが、結果的に彼ら本人の成功につながっているのかもしれません。