20代2000万セミリタイア(予定)のブログ

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セミリタイア圏内に入ってきたけど、どうしようか迷い中

お金持ちのする借金は貧乏人のそれとは違うって話

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前回のおさらい

なんかやる気が出ないって記事を書いたその12時間後の今、やる気が戻ってきました。
この切り替えの早さ……やっぱただ者じゃないね……?

というわけで、今回は以前書いたこの記事の続きです。

zaramechan.hatenadiary.jp


さて、この記事の内容を簡単におさらいすると
「クレジットカードは分割払いをせざるを得ない貧乏人の手数料で成り立っている。私たちはそれにタダ乗りさせてもらっているんだから、感謝しないとね」
というものでした。

しかし、普通に考えたらお金のない貧乏人から無理矢理搾り上げるビジネスモデルより、お金持ちからたくさん吸い上げるビジネスモデルのほうが儲かるに決まっています。

なぜカード会社は、お金持ちから手数料を取るビジネスを行わないのでしょうか?

その理由は、お金持ちのする借金は貧乏人のするそれとは性質が異なり、カード会社がお金持ちから手数料を取るというのが非常に難しいからです。

 

 


そもそもお金持ちは分割払いなんてしない

さて、これはみなさん想像がつくと思いますが、そもそもお金持ちは数万円程度の買い物で手数料がかかる分割払いなんてしません。一括で払えるものを分割で払う必要がないからです。

とはいえ、前回も説明した通り、一括払いで買ってもらった場合でも、カード会社は店からの手数料を受け取ることができますから、無意味というわけではありません。しかしそれは、貧乏人が無理な買い物をすることで、永遠に運んできてくれる分割払いの手数料から見れば微々たるものなのです。

だから、お金持ちの通常の買い物によるカード会社の利益はほとんど期待できないと言っていいでしょう。


お金持ちの借金は事業性がある?

それでもお金持ちだって借金をしないというわけではありません。例えば
将来値上がり確実の1億円のマンションがある。しかし、投資資金は5000万円までしか出せない。

となった場合、残りの5000万円を借金して買うということはあります。

しかし、こういった場合、彼らはまず銀行に行きますよね。そもそも一般向けのカードでは5000万円分も枠がないですし、分割払いにすれば利息だってバカになりません。ところが、その収益性が確実なものであれば、銀行が低金利でお金を貸してくれます。

審査などにより多少時間はかかりますが、わざわざ彼らがカードに頼る必要なんてないのです。

 

お金持ちでも、必要のない借金をすることがある?

では、お金持ちは事業性のないもので借金をすることはないのでしょうか? 実はあります。例えば、自分の住む家を買う場合などです。

1つ例を挙げましょう。1億円持っている人が5000万円で自分の住む家を買いたいと考えているとします。
この場合、もし借金をするとなれば銀行などで住宅ローンを組むことになるかと思います。当然高金利のカードなんて使いません。

ではここで問題。住宅ローンの金利が1%だとした場合、1億円持っているお金持ちは、5000万円の家を買うために、この住宅ローンを使うでしょうか?

 

答えは、おそらく使います。

 

え……一括で買えるのになんで手数料を払ってまで借金をするの? さっきと言ってること違わない? と思った方、間違ってはいないですが、もう少し広い視野で考えることが大切です。

例えば、住宅ローンの金利が1%で5000万円を借りた場合、お金持ちは手元に5000万円の資金を残すことができます。これを年利3%の比較的低リスクの投資に入れた場合、単純計算でも差し引き2%分は儲かるということです。

もちろんリスクは0ではないので、これをどう見るかは個人の判断するところでしょうが、基本的に金利の借金なら、お金があっても借りたほうが得。というパターンがあるのです。


お金持ちはやっぱりカード会社の客じゃない

ここまで見てもらうとわかる通り、
お金持ちは、小さな買い物では分割払いを使わず、大きな買い物は銀行を通します。
そのため、利息が10%もつくようなクレジットカードで分割払いの買い物をする。なんてことはまずないのです。

そのため、テレビでCMを流すようなカード会社は、いかにして分割払いでギリギリまで使ってくれそうな貧乏人を釣り上げるかを考え、その結果猿でもわかるような高級感のかけらもないCMを量産するのです。

ですが最初にも書いたように、この構造のおかげで、金融リテラシーの高い人はカード決済という便利なシステムにタダ乗りさせてもらえます。

カードをどのように使うかはその人次第ですが、できれば私たちは、カード会社にとって手数料もろくに払わない迷惑なゴミ客であり続けたいものですね。