20代2000万セミリタイア(予定)のブログ

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セミリタイア圏内に入ってきたけど、どうしようか迷い中

一万時間の法則…? それプロなら小学生で終わる練習量…って話

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一万時間の法則は、底辺層に希望を持たせる嘘

一万時間の法則。という言葉があります。
「一万時間練習すれば、大体の人はトッププロになれる」といういかにも残念な人たちが好きそうな法則だとか。

私はその原著を読んだことがないので、実際のところどういう過程でこの理論が導かれて、著者自身がどういう結論を述べているのかはわかりません。
しかし、「一万時間の法則」で書かれているネット記事などを見る限り、世間一般では「一万時間やれば、誰でもプロになれる!」と思っている人が非常に多いみたいです。

 

でもこれ……ちょっとでも努力した経験のある方ならわかりますが、普通に嘘です。

 

そしてその嘘の質は、私の書いたこの記事「なぜインフルエンサーは底辺層に優しいの? お金のためだよって話」でも言及していた「底辺というボリューム層に向けた、コンテンツを売るための嘘」

と言ってもいいでしょう。今日はそんな話です。

 

 

一万時間練習……? いやいや、プロを甘く見すぎでしょ…

「一万時間の法則」と検索してみるとわかるのですが、大体のサイトには毎日3時間練習しても10年もかかるんだよ!! これだけ努力しないと一流になれないなんてすごいですよね!!! と書かれています。

 

…………もうこの時点でその人がどの程度の人間かよくわかる。

 

あのですね……1日3時間なんてマジで大したことないんです。本当にトッププロの人に「昔から毎日3時間も練習やってたんですか!?」なんて言ったら鼻で笑われます……。

例えばピアノやバイオリンで本当にプロになろうとしている人は、子供の頃から朝から晩まで練習漬けです。時にはその練習は学校より優先されます。

普通に学校へ行きながらコンクールで入賞できたらいいなー……レベルの小学生で、平日3時間なんてざらに聞きます。それこそ本当にトップを目指す子は倍くらいはやっていてもおかしくありません。

つまり、彼らにとっての一万時間なんていうのは、就学前から始まり下手したら小中学校あたりで終える程度の練習量でしかないのです。

努力のできない凡人はそれが理解できないので「すごい、俺も一万時間やればプロになれるのか!?」と勘違いして本を買いまくり、印税で著者もウキウキだったことでしょう。

 

そもそも一万時間の根拠はなんなのか?

しかし、どうしてこんなバカげた理論が発表されているのかは、ちょっと謎ですよね。最初にも述べた通り私は原著には当たっていないので、ここからはあくまでネット情報からの推察です。

 

そもそも一万時間の根拠は
バイオリンのトップレベルの学生や一般の音大生たちに聞き取り調査をしたところ、彼らは18歳までに7000時間と5000時間練習していた。トップレベルのほうが練習量が多い!! 10000時間やればトップレベルになるんだ!

 

ということらしいです。ですが先にも言ったように、バイオリンのトップ層が18歳までに一万時間の練習をしてないなんてことは絶対にありえません。

そこで推察されるのは、ここで彼らが回答した「練習時間」というのは純粋なレッスン時間だけだったのでは? ということです。毎日2時間程度。休みの日もあるレッスンを18歳まで10数年続けてきました。という意味であれば、7000時間というのもなんとなく計算が合ってきます。

このアンケートがどのような聞き方をされたのかはわかりませんが、例えば「子供の頃からのレッスン時間の合計は?」と書かれていたとしたら、個人練習の時間は含めなかったとしても不思議ではありませんよね。

 

そう考えると一万時間の法則は
「きちんとした師匠の下で一万時間教育を受け、かつ個人の練習を必要水準やればトッププロになれる」
という意味になります。もちろんこれは私の推察に過ぎませんが、もしこれが正しかった場合、一万時間の法則は全く違う意味になりますね。


ていうか自分も一万時間くらいやってるんだよなあ……

このように私が一万時間の法則を否定する根拠はもう一つあります。それは、自分自身がすでに一万時間くらい練習している分野がある。ということです。

その分野とは、「絵」です。

絵の経験0から、絵がメインの仕事を始めて4年くらい経っていますが、その間は365日の平均で見ても毎日12時間は仕事をしていました。もちろん色々やることはあるので、絵だけがすべてではありませんが、それでも8時間くらいは絵の作業がメインです。そう考えると、多少誤差があったとしても一万時間はオーバーしていますね。

 

もちろん練習の質がどうこうという議論はありますが、私の絵のレベルは謙遜とかでなく
「ちょっとうまい高校生レベル」
と言ったところです。このちょっとうまいは、「学校で数人いるレベル」のちょっとうまいです。全国コンクールに出れるとか、そんな話ではまるでありません。

もう、一万時間程度だと質がどうこうって話じゃないんですよね……。ですから、一万時間の法則を真面目に信じて頑張ってる人には申し訳ないんですが、

それを信じられる程度の努力しかしてないなら、その時点で終わってる。

と教えてあげたいです。


まとめ

では軽く今回のまとめ。ずばり、

トッププロにとっては一万時間とか子供の頃に終わらせる程度の努力量。凡人に希望を持たせて本を買わせるための根拠のないキャッチコピーだよ。

というお話でした。

 

一万時間……まあ、がんばらないよりはいいですよね……

セミリタイアを意識し始めて変わったこと(結構……暇)

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こいつセミリタイアについて、なんにも書いてねえな

みなさんこんにちは、ざらめです。

このブログを始めて半月が経ちました。
正直一週間くらいで飽きてやめると思っていたので、なかなかびっくりです。

そんなわけで、最近はお金の話とか、普段自分が疑問に思っていることについてつらつら書いてきたわけですが、最近ちょっと思うことがありました。

 

「こいつセミリタイアブログ書いてるくせに、まったくセミリタイアに触れてないじゃん」

 

そう……私はここまで20記事くらい投稿してるわけですが、セミリタイアについての記事は多分3つくらい。しかも、それすら必ずしも自分のことについて書いていません。

というわけで、今日はゆるーく、自分がセミリタイアを意識するようになってからのことを書こうと思います。

 

そもそも降って湧いたセミリタ話

実は私が「これセミリタイアできるんじゃね……?」と思ったのは、つい最近です。
具体的には、9月の頭頃(今日は9月22日)

 

多分多くのセミリタイア勢は計画性の塊なので
〇月に○○円のお給料が入ってくれば、総資産が○○円になり、月の支出を○○円と見積もって、いくらいくらの収入があれば……と細かく計画を立て、何か月、あるいは何年も前からスタート時期を決めているのかなと思います。

 

一方私は、
「うーん、最後に自分の資産を数えたのが半年前かあ……じゃあ、なんとなく毎月いくらくらい貯まってる気がするからー……今資産は〇〇万円!」と、めちゃくちゃ適当な数え方をしていました。

 

そして、8月で色々なことに区切りがつき、改めて自分の資産を数えなおしてみたところ……概算より200万くらい多かった。で、なんやかんやで1700万円分くらいの目途がついており、20代の終わりまで2年を残して、残り300万。

ひと月30万円資産が増加すれば、1年で2000万達成。条件としてはめちゃくちゃ緩いので、現在3割ほど仕事をセーブして、この値を目標に生きているという感じです。

なので、ブログタイトルにセミリタ(予定)と書いていますが、すでに始めていると言えば始めている。始めていないと言えば、始めていない。そんな微妙なところです。

 

セミリタ(普通のサラリーマンより働いている)

さて、私はさっき仕事を3割程度セーブした。と書きました。5日で終わる定期の仕事を1週弱に延ばしたので、その分仕事量は減っているのかなと思います。

とは言っても、空いた時間に毎日何時間かかけてこのブログの記事を書くようになったし、それも含めて、仕事は昼11時から始めて終わるのは夜11時くらい。

普通のサラリーマンよりは働いてるかもしれません。ちなみに休日はないので労働時間的にはサラリーマンよりかなり多いです。

それでも夜11時にやることが終わり、寝るまであと3時間もあるというのは自分にとってはかなり新鮮。

暇な時間ができたなら、ゲームでもやってのんびり過ごせばいいじゃん。と普通の人は思うのかもしれませんが、そもそもそういうまともな神経をした人は、ひきこもりの作家になんかならないわけで……

私が空いた時間を使って始めたこと、それは収入にならない別の仕事(?)でした。


セミリタ意識してから、なぜか忙しくなった

そもそも私はクリエイターの端くれなので、作りたいものはたくさんあります。今までは時間的な余裕がなくて作れなかったものも、時間の余裕ができたことで手を付けられるようになりました。結果、今度はそれを抱えまくってパンクすることに。

 

直近の1週間だと

メインの仕事1本(毎日昼から夜まで)
ひいきにしているVtuberさんへの提供台本6本くらい(1本1000~1500字くらい)
このブログの更新毎日(1本2000~2500字くらい)
台本配布用のブログ準備
なんか没になったものなども含めその他諸々……

とまあまあのハードスケジュールでした。

 

結局、隙間の時間を全部埋める生活をしていた人間は、時間的な余裕ができても、それを埋める何かを作るだけなんだなあと実感しています。


気持ち的にはあんまり楽しくない

こう書くと好きなこといっぱいできて羨ましい!! と思われるかもしれませんが、意外とそうでもありません。

私が毎日ハードなスケジュールを普通にこなせていたのは、「入ってくるお金も含めた仕事」が好きだった。というのが大きいです。ただ、お金への執着心が薄れてきた今、やる気の要素だった半分が抜けて、なんだかなー……という空虚感に襲われています。

しかし、「セミ」リタイアという言葉からもわかるように、お金を全く意識せずに働けるほどの財力があるわけでもないので、お金については「わりかしどうでもいいとは思いつつ、真面目に考えなければいけない」という矛盾も生じているのです。

私を含め人間はストレスと幸せを相反する要素だと思いがちですが、実際には適度なストレスがあるからこそ、楽しいことを楽しいと思えるのかもしれません。

経済的な余裕ができて、お金についてのストレスが軽減されることで、また別のストレスが溜まるという循環が起こっています。

やっぱりこのブログも含め、何か新しい取り組みを1から始めて、苦しいけど楽しい! という状況を作ることが大事なのかなと思う日々。

何か探さないとですね。

 

お金持ちのよくする「ギブアンドテイク」の話~見返りは二の次?~

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お金持ちはみんなギブアンドテイクの「ギブ」をする?

聞いたことのある方も多いと思いますが「お金持ちはギブアンドテイクのギブをしまくる」という噂があります。つまり、自分から相手のためになにかをしてあげることが多い。という意味ですね。

お金持ちに関するまことしやかな噂は数々ありますが、日々お金持ちと触れあっている人や、実際にお金持ちの人でこれを否定する人はいないと思います。

 

私自身はここで言うレベルの「お金持ち」ではまったくありませんが、この話を知る前から、仕事で困っている人には結構積極的に助け船を出してあげるほうでした。

そして、その効果を考えると、お金持ちの人たちが同じことをやっていると言われても「それはそうだろうな」と納得してしまいます。

では、どうして彼らはもらうほうの「テイク」ではなく、与えるほうの「ギブ」を繰り返すのでしょうか。今回はそんな話です。

 

 

 

ギブアンドテイクはなんのため? 一般に言われてる話

一般的には、ギブアンドテイクとは「何かを与えて、その見返りとして何かをもらう」ことを指します。そして、ギブばかりする人は「ギバー」。テイク、つまり見返りばかり求める人は「テイカー」と呼ばれ、イカーはビジネスの世界では一番嫌われます。(○○教えてください。○○してください、とばかり言う人です)

 

このことから

お金持ちの人は、ギブすればするほどテイク(見返り)が返ってくることを知っているから、ギブをする。

 

と解説しているのをよく見かけます。実際その側面は少なからずあるとは思いますが、肌感覚からするとうーん……という感じ。

例えば私は、元同級生の営業マンの子に人を何人か紹介してあげたことがあります。無事契約が決まり、その子にはすごく感謝されましたし、私はそのとき「出世したらステーキおごってね」と言いました。

でもその子が実際に出世するかはわからないですし、ステーキは冗談としても、ほんとに見返りをくれるのかも未知数です。いずれにせよ相当期待値が低いことなので、「見返りのために」と言われても、いやあ……別になあ……と思ってしまうのです。

とはいえ、人を紹介する程度のことなら100回やって、1回でも大きな見返りがあれば、余裕で収支がプラスになるから、という意見もあるのでしょうが、それは継続的なギブをする理由にしてはちょっと弱い気もします。

 

ギブをすると相手の本質が見えてくる。

そんなわけで、ギブアンドテイクについての意味はよくわからいままに、人に対してギブを続けていたところ、ある日「人によって何かをもらった時の反応に違いがある」ということに気づきました。

 

例えば、もし私が誰かに人を紹介してもらったときは、

その場で紹介者にお礼を言って、後日紹介された人と話をし、その話が終わった直後に紹介してくれた人に再度お礼を言う。

 

というところまでがセットです。これは別に何か意味があるとかじゃなく、ごく当然のことで、全世界、全ての人がこのくらいのことはするものと思っていました。

ところが実際は、その場でのお礼はみんな言っても、紹介してあげた人と個別の打ち合わせなどを終えた後に、再度お礼を言える人って意外と少ないんですよね。

考えてみれば、人を紹介してもらった直後というのは、紹介してくれた人は「直接利益をもたらしてくれた人」になります。しかし、紹介してもらった人と話をし、直接の関係を作った後は、もう最初の紹介者はいてもいなくても同じとなり、「間接的に利益をもたらしてくれた人」に変化します。

この「もう自分の利益には関係がないけれど、きっかけを作ってくれた人」にお礼を言うというところに、思考が回る人と回らない人がいるという印象です。

 

一回ギブをすることで、相手のその後の反応を見ることができる

このように一回相手に何かをしてあげると、その後の相手の反応をじっくりと観察することができます。もうこちら側からはなにかを提供し終わっているわけですから、相手は、それに対してお礼をしたり見返りを渡さなくても、得をした状態を維持できます。

その状態でも節目節目できちんとお礼を言ったり、感謝を忘れない人間かを見ているのです。

こういう言い方をすると、「その後の反応を見てるとか性格悪い」と思われるかもしれませんが、なにかされてお礼を言うというのは、当然中の当然のことで、ビジネスマナーとか、そういうレベルのことですらありません。

 

ですが、実際にはこんなこともできない人が本当に信じられないくらいたくさんいます。私もそういう人に出会うまで、お礼も言えない人がいる…なんて思ってもみませんでした。

もちろん「この人はお礼を言うかなあ?」なんて思いながら何かをしているわけではありませんが、結果として

「そういえばあの人、あの件についてあれ以来なんも言ってこないじゃん……。やっぱ仕事で付き合うのはやめとこ……」

と後付けで思ったことは何回もあります。一回ちょっとなにかをしてあげただけで、重大な問題に気づき、その後の損失を防げるのですから、そういう意味で「ギブ」というのは、物凄く効率のいい、信頼度を見る方法なのかもしれません。


お金持ちの人に「ギバー」が多い理由

さて、お金持ちの人に話を戻しますが、当然彼らには毎日たくさんの人がすり寄ってきます。営業マンや仕事仲間。彼らはみんな、「お互いにとっていい話を持ってきた」と言ってくるでしょうが、彼らが本当に信頼に足る人間かどうか見定めるのは大変です。
まさかいちいち調査会社に依頼するなんてこともできません。

 

ですから、とりあえず簡単な「ギブ」をし、相手が最低限付き合える人間かどうかを判断しているのではないでしょうか。もちろんこれを意識的にやっている人は少ないと思います。しかし、その後の対応を見て「あ、この人はやばい」と判断することは、彼らにとってもまったく珍しくないはずです。

 

お金持ちともなると一回の仕事の規模も大きくなり、人を判断することの重要性は私たちの比ではありません。

 

一度ボールを渡して相手がどういう人間か見ることができたり、たまに見返りがあったり。そういう非常に合理的な理由を無意識的に感じ取り、彼らはどんどんギブを繰り返す存在になります。その失敗の予防と、たまに来る成功の積み重ねが、結果的に彼ら本人の成功につながっているのかもしれません。

手取り30万円の人は20万円の人より3倍貯金が貯まるって話

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手取り20万と30万の差は1.5倍じゃない……?

実は手取り30万円の人は20万円の人より3倍貯金が貯まりやすいんです!
と言われたら、みなさんはどのように感じるでしょうか?

いやいや、20と30は1.5倍しか違わないんだから、3倍とか何言ってんの? 小学校からやり直したら? と思う方もいるかもしれません。

実際この考え方も「親のすねを究極までかじり、自分の手取り=貯金とできる方」にとっては正解ですので、私は何も言いません。

しかし、あなたが一人暮らしをして、生活に関する資金を自分で支出しているとなれば話は別です。

 

 

 

生きていくだけで絶対に必要なコストがある

では一人暮らしをしていると、手取り30万円と20万円で貯金に3倍の差がつく。というのはどういう意味なのでしょうか?

それにはまず、あなたが生きていくだけでかかる生活コストというのを考えなければいけません。1人暮らしをして、家賃や光熱費、食費などを払っていると、相当頑張っても月に8~10万円程度のお金がかかります。またこれに加えて税金や、娯楽費・雑費代などが入ってくると、やはり月に15万円程度は、最低限のコストとして考えたほうがよさそうです。

このお金は、手取りが20万だろうが30万だろうが関係なくかかってきますから、手取り額からは自動的に引かれるものと考えてください。そうすると

 

手取り20万の場合
20万-15万=5万円

手取り30万の場合
30万-15万=15万円

 

となり、手取り30万円の人は最低限の暮らしをしていた場合15万円を手元に残すことができ、手取り20万円の人は5万円しか残すことができません。このような理由から、手取り20万と30万では1.5倍の賃金格差しかないように見えて、実際には3倍の差がついてしまうのです。

 

手取りが少ない人ほど、額面以上に損をしている

このような格差がついてしまう理由としては、手取り30万円の人より20万円の人のほうが、収入に対する生活費の割合が高いことがあげられます。

30万円の人にとっての15万円は、得られるお金の50%ですが、20万円の人にとっての15万円は75%です。残るお金が50%対25%になった上に、もともと1.5倍の賃金格差があるので、ますます差が広がってしまうのです。

 

では、もしこれが月手取り20万円と40万円だったらどうでしょうか?
手取り額の差は2倍ですが、それぞれ生活費の15万円を引くと残りは5万円と25万円。
見かけ上は2倍の違いしかないのに、実際に手元に残るお金には5倍の差ができてしまいます。

 

一方手取り40万円と80万円で比べた場合、手取り金額には同じく2倍の差がありますが、残る金額は25万円と65万円。差は2.5倍程度。ほぼ実際の賃金格差と変わらない値になっています。

つまり、生活コストが変わらない場合、手取りが少なければ少ないほど、手取りが多い人との格差は、見かけの額面以上に大きく広がり、逆に手取りがある程度のラインを超えると、見かけの額面程度の格差に収まっていく、ということです。


手取り20万と30万は天と地の差!?

手取りで40~80万と言われると、役職持ちでまあまお給料をもらっているという感じがしますが、手取り20~30万と言われると、正直、THE普通のサラリーマン。で一緒くたにしがちですよね。

しかし、実際には手取り20万「か」30万かでは、可処分所得には3倍もの差がつきます。

いきなり年収1000万、2000万という目標は誰にでも立てられるものではありませんが、まずは手取りで30万なら会社員でも、また会社員+副業でもかなり手軽に目指すことができます。

まずは毎月の手取り30万円をゲットし、定期的な余剰資金を手に入れることから始めていくと、人生の目標が立てやすくなるかもしれません。

なぜインフルエンサーは底辺層に優しいの? お金のためだよって話

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インフルエンサーが底辺層に優しいのはなんのため?

私は仕事中よくyoutubetwitterを見ています。中でも好きなのはビジネス系インフルエンサーたち。細分化したジャンルにはあまりこだわらず、経済・投資・税金・仕事・営業・起業など色んなものを見ています。

この中には例えば、プログラミングを使った稼ぎ方や、せどり、初心者の起業など、直接そうとは言わないまでも「一発逆転系」コンテンツが数多く存在します。

彼らは「今からでも遅くない!」「こうすれば稼げる!」と言って、現状がうまくいっていない人たちに優しく声をかけ励ましているのですが、今日はそんなインフルエンサーたちの話。

題してインフルエンサーが底辺層に優しいのはお金のため」です。

 

 

インフルエンサーは「底辺層のために」なんて絶対思ってない

基本的に、なにかで成功したような人は底辺層のことを「ダメな奴」だと思っています。もっと言うと「人間未満」と思っています。これはもう性格とかの問題ではなく、そもそもそういう層から抜け出したくて、必死で努力した人間が成功者になるという前提があり、さらにその努力は一般人のそれとは次元が違うものになるので、どうやってもこういうひねくれた人間ができてしまうのです。

 

例えば底辺層が1日2時間でも勉強すれば
「俺よく頑張ったわー」
と考えるのに対し、一流大学の受験生なら、10時間くらいが「頑張った」の基準になります。

 

これが仕事になると、課題に対する答えや合格基準がどんどん曖昧になってきますから、高みを目指す人なら誇張抜きで、寝るとき以外は仕事のことを考え、なんなら寝ずに努力を重ねます。

そうして、数年の初動期間が終わる頃には、底辺層どころか普通の人間とは天と地ほどの差がついています。当然、そんな上位層は底辺層の彼らとは話が合わなくなるので、付き合うのは同じレベルで話ができる、上位層集団がメインとなり、世間との意識格差はさらに開いていきます。

こんな形で、自分が必死に努力してきたのに、なんの努力もせず、ただ現状に不満を並べるだけの底辺層を、彼らが同じ枠組みにいる人間だと思えるわけがないのです。

 

底辺層は優秀な養分?

では、どうして彼らは「今からでも逆転できる」「がんばればなんとかなる!」と言って、努力ができない底辺層を励ますコンテンツを投稿し続けるのでしょか?

それは、なんだかんだ言っても、人口におけるボリューム層は、努力ができない人たちだからです。

ここではわかりやすく「底辺層」という言葉を使っていますが、これは決して下位1、2割を指す言葉ではありません。「現状に不満を持っているけれど、それを変える努力ができない人」という風に言い換えると7, 8割くらいの人がここに当たります。

そして、実際に物を買い、消費して、経済を回してくれるのはボリューム層である彼らです。もし世の中が賢い人ばかりだったら余計なものは買わないので、経済は回りません。このような事情から、当然物を売る側の人間は、いかに底辺層に購買意欲を持たせるかを必死で考えます。

結果、頭の悪い人間にもわかるCMを作り、それを収入源とするテレビも頭の悪い人間向けの番組を作ります。このテレビという媒体がyoutubeに変わってもやってることは同じです。

頭のいい上位層が、頭の悪い底辺層に耳心地のいい言葉を繰り返しかけることによって、再生数を伸ばし、広告収入を得る。という構図を作っているにすぎないのです。

 

底辺層は底辺層だから気づかない

しかし、こんな単純な仕組みにも底辺層は底辺層なので気づくことができません。
ですから
「こうこうこういうやり方で(君たちには絶対無理なレベルの努力を数年間にわたって続けていったら)人生逆転できるよ!」
というインフルエンサーの裏の言葉には気づかず、字面だけを見て

「俺もやれるんだ!!!」

と一瞬燃えて流れ星のようなスピードで燃え尽きていきます。
そして、また同じことを繰り返して広告を再生してくれます。
インフルエンサーは広告収入でウハウハですし、なんなら自社製の情報商材なんかを売って、さらなるブーストをかけることができます。

これがインフルエンサーが底辺層に優しい理由です。


まとめると
インフルエンサーが底辺に対して優しいのはそれが消費のボリューム層であり、彼らがアクセスしてくれることで、収入が増えるから

という話でした。


こんな感じでお金の話、社会の話をよく書いているので、記事が面白いなと思ったら読者登録などしてくれると嬉しいです。

ビジネスにおける勘違いしがちな「3つの要素の掛け合わせ」についての話

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大したことない3つの能力が大事な時代

先日私はこんな記事を投稿しました。

zaramechan.hatenadiary.jp


この内容を簡単に説明すると
「もうすぐ子供のころからネットに触れてきた情報強者の才能お化けたちが、既存の無能社会人たちを根こそぎ滅ぼしに来る」
というものです。

そんな時代が来ても対応できるように、凡人は100人に1人レベルの能力を2つ3つ身に着けておきましょう。とまとめたのですが、このまとめの部分に関してはビジネスの世界でも同じことが言われています。

 

 

ビジネスには3つの要素を掛け合わせることが重要?

知っている方も多いとは思いますが、ビジネスにおいて3つの要素を掛け合わせる、というのは、例えば

・料理サイトを作りたい(料理が得意)
・自分は元自衛官
・趣味はキャンプ

という3つの要素があるなら、この3つを組み合わせて
自衛隊流、山で現地調達するアウトドア料理!」
みたいなコンテンツを作るということです。

上のものは適当に書いたのですが、こんな形でありふれた「料理サイト」というコンテンツに、自分の経歴や得意なものを組み合わせて、まったく新しいものを作る。それがビジネスにおける3つの要素です。


自分の掛け合わせている3つの要素

さて、ここまではビジネス関連の書籍などでもよく書かれていることですので、もう一歩踏み込んでいきましょう。

ここからは自分のことを例に挙げていきたいのですが、私自身が「仕事をするときに掛け合わせている能力は?」と聞かれたとき、私はとりあえずこう答えると思います。

「シナリオ作成能力・イラストの能力・お金に関する知識や考え方」

つまり、シナリオが書けて、イラストが書けて、お金の稼ぎ方もわかっているという、3つの力を掛け合わせているんです! という意味なのですが、これ実は、上辺だけ捉えてしまうと典型的な勘違い能力者君になってしまいます。

 

その3つ……ほんとに「3つ」の要素ですか?

シナリオが書けてイラストが書けてお金のことがわかるなんて、すごい!! と思ってくれる方もいるかもしれませんが、勘のいい方ならすぐに気づくはず

「その力、プロマンガ家なら持ってて当然では……?」

そうです、私は正確にはマンガ家とは違いますが仕事の質は同じです。そして、この自慢げに書いた3つの能力はプロとして生計を立てているマンガ家なら持っていて当然の3つの能力なのです。

もう少し一般向けの例を出しますと、営業マンが
「俺の能力は、3つ! まずこの営業力! そして、パソコンによる書類作成能力! そして、どんなことでもきっちり説明できるプレゼンテーション能力だ!!」

とか言ってたら、……いや、それ全部「営業」として最低限の力でしょ……?
君の力、営業力1個じゃん。と思いますよね。これが、勘違い能力者君の典型的なパターンです。

もう一度本質に話を戻すと、3つの能力というのは、それ自体が目的ではなく「3つの能力を掛け合わせて新しいものを作ること」に主眼を置いた考え方です。

ですからこんな風に、ほんとは1つの能力しかないのに3つの能力があるように錯覚してはいけません。
3つの要素・能力はそれぞれが全く違う独立した要素である、というのが前提なのです。

 

ありふれた3つの要素も比率次第で武器になる?

ここで私のことに話を戻しますと、私は自分の3つの能力を
「シナリオ作成能力・イラストの能力・お金に関する知識や考え方」
としました。しかしこれが、3つに見える風1つの能力というのは先ほど解説した通りです。

それでも、作家として見れば収入面では中堅どころであります。また、以前ツイッターでプチバズリしていた、同年代の人と比べる収入偏差値は99でした。(正確かどうかはわかりません)

なぜ私が、作家としてはありふれた能力しか持っていないのに、まあまあの成功をしているのか。それは、能力比率が他の人たちとは違うからです。

 

大したことない能力は能力比率で勝負する

では、この能力比率の話に入る前に、普通のマンガ家さんがどういう道筋を辿って、マンガ家になるのか考えてみましょう。おそらく一般的な流れはこうです。

「子供のころから絵が好きで得意だった。マンガ家になりたいと夢見るようになったので話の勉強をし始めた。収入が入るようになってからはお金の勉強も始めた」

つまり、ほとんどのマンガ家さんは「絵」から入って必要に迫られて、シナリオ、お金という流れを辿っているということです。これを能力比率にして考えるとこんな感じ。

絵:70
シナリオ:20
お金:10

 

実はマンガ家さんの中にも「絵だけでは売れないからシナリオをつけることで商品にしている。でもシナリオは苦手」という人はかなりいます。みなさんがよく読むような超有名マンガ雑誌の連載陣は、絵も話もできる人ばかりなのでピンと来ないかもしれませんが、そういう超天才は世間一般から見ればほんの一握りなのです。

では、私の場合はどうでしょうか? ここではあまり話していないですが、私の経歴に軽く触れると
「大学時代、初めて応募した小説でメジャーデビューしかけるも話がぽしゃる。就職するもすぐ辞めて、ライター業に専念。ライターの限界を知って、お金を稼がないと死ぬという状況に。生活を維持するため絵を練習して、作家になる」

この詳しい話はまたいつかするとして、私の能力はシナリオ→お金→絵という他の人とは随分変わったルートで、得たものになります。能力値の話をすると

シナリオ:50
お金:30
絵:20

という感じ。これだけ見ても、普通のマンガ家さんとは数字の組み合わせが全然違うのがわかります。

そして、子供のころからシナリオを書くのが得意! という人は、絵が得意という人ほどマンガの世界に入ってきません。なぜなら、シナリオに特化している人は「小説家」という別の道を目指すからです。

ここからもわかるように、私は他のマンガ家さんと持っている能力は同じですが、その比率が全然違い、実際の販売でも、シナリオ作成能力を活かした「作品制作の超高回転率」で勝負しているので、普通の作家さんとの差別化ができているのです。

これがありふれた3つの能力で私が他の人と勝負できている理由です。

 

結局「人と違うこと」が一番大事

ビジネスにおいては3つの能力・要素が大事、と書きましたが、それは「人と違うこと」をするという目的のための手段に過ぎません。逆に言えば、人と違うことができさえすれば、3つの能力というのは必ずしも重要ではなく、突き抜けた1つの能力や、私のようなありふれた能力の「比率」を武器に戦うことができます。

この一番重要なことを理解せずに、闇雲に「3つの能力」だけを追い求めていくと、結局人との差別化ができず、努力が無駄になってしまうこともあります。

あくまで本質は他人との差別化です。

このことを意識して、自分の力を見直してみると、新しいビジネスプランが生まれるかもしれません。

迫りくる「才能」のインフレ社会、中年おじさんも他人事じゃないって話

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才能のインフレ社会がやってきた

私は自分の仕事がクリエイター系かつ、自宅作業がメインという都合上、寝るとき以外はネットに入り浸りの生活をしています。

そんな中で最近顕著に感じるようになったのが

才能のインフレ社会の到来です。

このインフレというのは、中学生でプロ棋士になり、一気に日本のトップまで駆け上がっている藤井総太さんに代表される、「超天才の若年化」というものではなく、もっと一般人向けの話、「才能の多能力化」といったものを指しています。

 

 

今の30手前は、子供のころからネットに触れられた最初の世代

話は少し変わりますが、私は現在28歳。私と同年代の方ならわかると思いますが、小学校のときに流行っていたのは、ゲームボーイやプレステ1。そして、当時から少しずつ広まり始めたオンラインゲームでした。

特別裕福でない家庭にもパソコンが普及し、子供たちがちょうど広い世界に興味を持ち始める頃、比較的自由にネットの情報にアクセスできるようになったのが私たち世代です。

そんな当時の子供たちが大人になり、文化の中心になったとき始まったのが、この才能のインフレ社会です。

 

クリエイターはなんでもできて当たり前の時代

さて、どんな情報にもアクセスできるようになった当時の子供たちは、自分の興味に応じて色々なことを調べました。絵の描き方を知りたい。楽器の演奏の仕方を知りたい。ゲームの作り方を知りたい。

そうして、知識のある大人に教わるという、それまで当たり前だった段階をすっ飛ばして、勝手に一人で学び、勝手に技術を習得しました。

その結果、音楽で言うなら

楽器は一通り全部扱えます。自分で作詞作曲してミュージックビデオも作れます。あ、絵も自分で用意できます。といったような、複数の才能を開花させるアーティストが数多く出てきたのです。

さらに最近はyoutubeの出現で、自分たちで気軽に動画発信が可能になったことから、「単発ではプロになれるほどではないけれど、複数の才能を持った人」が現れるようになりました。そんな人たちがこぞって参入したyoutuberの世界なんかは、もはや才能の見本市です。

 

ビジネスマンもうかうかしてはいられない?

ビジネスマンは大丈夫?

「だけど、これは動画投稿者とかアーティストに限った話でしょ? 俺は普通のサラリーマンだから関係ないよ」と笑っている方……私はそういう人こそ危ないと思っています。なぜなら、ビジネスマンの世界には、まだ彼らがギリギリ参入していないだけだから。


クリエイターは20代が主流。一方ビジネスマンは……?

クリエイターの世界では、時代の最先端を作るのはやはり20代の若者です。

どんなに才能があっても、未成年は色々と制約も多いですし、親の方針もありますから、メジャー・マイナー問わず、大きな世界に進出できる絶対数が多くありません。

そんな彼らが親の管理を離れ、自分の才能を思う存分発揮するのが、20歳以降です。ネットの普及も伴って、才能ある人々の作品は一瞬で拡散されますから、クリエイターの世界では20代でその道のトップなんてことは全く珍しくありません。

 

ビジネス力モンスターたちが管理職に就いたとき……

一方、ビジネスの世界ではどうしても年功序列の壁があります。一部の超実力主義企業や、起業家を除けば、どれだけ才能があっても、下っ端からスタートし、基本的な業務のやり方や、ビジネスマナーを学ばなければなりません。

そういう理由から、サラリーマンにおける20代はまだまだ会社の中で力を発揮することが難しいのです。

しかし、これから先はどうでしょうか。若い頃からどん欲に情報を収集し、様々なマルチスキルを獲得した世代が、会社を率いる実行部隊のリーダーとなっていきます。

さらにこれから入ってくるもう一つ下の世代は、小さい頃からハイスペックパソコンやスマートフォンに触れ、さらに洗練されたネット環境からの情報を得てきた人間たちです。

社会に出て働くことを意識して、より早くから努力を積み上げた彼らにより、近い将来新卒採用の現場では
「この子は英語とフランス語とプログラミングね。こっちの子は起業しながら公認会計士の資格も取ったのかあ……うーん、迷うなあ。いやでもこっちの子も……」

というやりとりが行われることでしょう。

 

努力しない人間はますます置いていかれる世界

こうして才能のインフレ化が進み、彼らがビジネスの中核を担うようになったとき、なんのスキルもない社歴だけが無駄に長くなった中年おじさんたちには、悲惨な運命が待ち受けているでしょう。

また、逆に若くてもなんの主体性も持たず、ただ生きてきただけの人間は、もっと悲惨です。才能がインフレ化し、複数の能力を持つことが当たり前になった世界では、彼らはスタート地点にすら立てず、無能力おじさんのようにしがみつく場所すら与えられません。


まずは100人に1人を目指しましょう

こんなことにならないためにも、これからの時代はどんなに最低でも何か1つ、できれば2つ以上は人に勝てる能力を身に着けておきましょう。

ひとつひとつが突出している必要はありません。100人に1人。つまり、「学校でちょっと絵がうまい人」くらいのレベルでいいのです。100人に1人の能力が2つあれば、それだけであなたは1万人に1人の人材になれます。

こうなれば、多くの分野で高い能力を持ったビジネスモンスターたちには勝てないまでも、彼らの仕事を支え、自分のスキルを活かした仕事をできるはずです。

そのためにもまずは1年かけて、100人に1人を目指し、もう1年かけて1万人に1人を目指しましょう。残りの人生一生お荷物として後ろ指を刺されながら生きるより、2年頑張って周りの信頼を勝ち取るほうが、はるかにコスパのいい選択です。