20代2000万セミリタイア(予定)のブログ

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セミリタイア圏内に入ってきたけど、どうしようか迷い中

30歳で1000万もらうか65歳で3000万もらうかならどっちを選ぶ?(退職金の話)

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退職金制度ってサラリーマンにとって死ぬほど損じゃない?

こんにちは、セミリタブログを書いてるのに最近仕事へのモチベーションが上がりまくってるざらめです。

ところで昨日私は
「大して変動のないボーナスって、企業からの人質じゃん」という記事を書きました。

 

zaramechan.hatenadiary.jp

 

この話はサラリーマンのボーナスについての記事だったのですが、サラリーマンにとって固定給・ボーナス以外のもう一つ大きな収入と言えば「退職金」ですね。私はこの制度にも常々疑問を持っていましたので、今日はそんなお話をしたいと思います。

というわけで今回のテーマは
「退職金制度ってサラリーマンにとって死ぬほど損じゃない?」です。

 

 

そもそも退職金ってどういう制度?

私自身は新卒で入った会社を速攻で辞めているので、正直あまり馴染みはないですが、世の企業には「退職金」という制度があったりなかったりします。

簡単に言うと、従業員が会社を辞めるときに支給されるお金で、長く働いた人ほど多くもらえるのが普通というもの。そのため会社側は

 

従業員に長く勤めてもらう口実にしたり、待遇がいいような感じを出して、優秀な新人を集める釣り餌にするのに使っています。

 

ちなみに、これを支給するときには会社にも従業員にも社会保険料がかからないなどのメリットがあるので、まったくの同額を出すのであれば、「退職金」としてもらったほうが得……という論理らしい……。

 

ただこれに関して、私が従業員だったら、
「いや……そんなことどうでもいいから、退職金廃止して月給上げろや」
と間違いなく言うでしょう。

 

30歳で1000万もらうか65歳で3000万もらうかならどっちを選ぶ?

では退職金は月給でもらったほうが得。という私なりの考えについて説明するために、こんな状況を想定してみましょう。

会社がある日あなたに言いました。


「君が定年まで勤めると約束してくれるのであれば、現在30歳の君に1000万円支給しよう。ただし退職金は無しだ。あるいは65歳の定年で3000万円の退職金を支給する。どちらを選ぶ?」

 

簡単に言うと
・今すぐ取れる1000万か
・35年後の退職金3000万か

 

前提として
・あなたは定年まで会社に勤めること。
・いずれの場合も会社は提示された額をあなたに支払うこと
は確約されていると考えてください。

 

この問題に対して、若い人だとこう言うかもしれません。
「年取ってから3000万もらっても使い道がないから、若いうちに1000万もらう!」
生き方としてはありですが、こう答える人は、おそらく一生お金に困ります。

一方堅実な人は
「どうせ定年まで勤めるのは確定なんだから、35年後3000万のほうがいい!」
と言うかもしれませんし

経済について少し勉強した人は
「もしインフレで物の値段が3倍以上に上がったら、35年後の3000万は今の1000万より価値が落ちてるかも」と考えるかもしれません。

どれも間違っているわけではありませんが、投資について勉強した人なら
「35年後の3000万より、30歳で1000万」のほうを選ぶと思います。

 

今もらう1000万は35年後4000万になる?

投資には複利という考え方があります。例えば1000万円を投資に回して4%の利益が出たら年末には1040万に。それを同じように運用し続けて、次の年末には1081万に……として資産を増やしていく考え方です。

では、もしこの方法で、今すぐもらった1000万円を投資に回していった場合、35年後にはいくらになっているのでしょうか。答えは

 

4%の運用で約4000万円です。

 

ちなみに、この4%という数字は、投資としては比較的安定志向の部類に入りますので、決して夢のような数字ではありません。

このように、若いうちに得るお金というのは、年を取ってから得る同額のお金よりも何倍もの価値があります。だからこそ、「退職金」というのはそれなりに知識がある人から見れば、会社による資金拘束に他ならず、

「ボク君はまだ小さいから、お年玉はママが預かってあげるねー」
と言われて、お金を全額没収されている子供のような気持ちになるのです。

 

退職金もボーナスと同じ、長く勤めてもらうための「人質」

このように、「退職金」として年を取ってからお金をもらう、というのはマネーリテラシーのある人間からすると迷惑以外の何物でもなく、そんなことをされるくらいなら、その分を月給に上乗せしてもらい、若いうちから自分で積み立てていくほうがよっぽど得です。

そもそも会社は退職金もボーナスも全部計算した額を「人件費」として見積もっているに決まっているのですから、退職金もまた、毎月支払うお金をできるだけ減らして後回しにし、なんなら万一のときには払わなくてもいいように、保険をかけているだけなのです。

 

これは、前回書いたボーナスの話と同じ「長く勤めてもらうための人質」みたいなものですね。

 

もちろん上記のことを全て理解した上で
「投資にはリスクだってあるし、生活にも余裕はある。だから下がる可能性のある投資を当てにしたお金より、確実な退職金のほうがいい」
という選択をする人もいると思います。(退職金のリスクが投資より低いのかは別として……)

 

ですが、ただ目先の金額だけに捉われて、時間という大切な資産について考えることができないと、思わぬところで損をしちゃうよ。というお話でした。

 

今回の話は以上です。
最近はこんな感じでお金のことなどをよく書いているので、面白いなと思ったらコメントや読者登録などしてくれると嬉しいです。